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#79.“違い”を持ち寄れば 場をより良くする力になる

おはようございます。
キレイデザイン協会 マスターインストラクターの宮本千恵子(@datecky)です。
どうぞよろしくお願いします。

正反対の姉弟が教えてくれたこと

娘と息子を見ていると、物事を進めるペースや、決断の仕方に大きな違いを感じます。

娘は、自分のペースをしっかり持っている子です。
お手伝いをする時も、お出かけをする時も、自分の中で順序を考えながら動きます。

一方、息子は、突然のお願いにも「いいよ」と柔軟に応えてくれる子です。
私のペースに合わせて気持ちよく動いてくれるので、ついお手伝いを頼んだり、一緒に出かけたりすることが多くなっていました。

ところが、受験の時には、それぞれの違いが反対の形で表れました。

娘は早い段階から行きたい学校が明確で、自分で計画を立てていました。
そして私にも、「お母さんは〇〇までにこれをしておいて。その後は私がやるから」と、はっきり伝えてくれました。

一方、息子はなかなか進路を決めることができず、親としては「いつ決まるのだろう」と、もどかしく感じることもありました。

以前は、娘のしっかりしたところと、息子の決められないところを比べてしまうこともありました。

しかし、キレイデザインを学び、それぞれに違った良さがあると分かってからは、娘は自分で目標を決めて進める力があり、息子は状況に合わせて柔軟に動ける力があるのだと捉えられるようになりました。

娘は弟について、「みんなに自然と助けてもらえるところがうらやましい」と話します。
息子も、「お姉ちゃんは、きちんと決めて行動できるところがすごい」と話しています。

お互いを競争相手として見るのではなく、自分にはない良さを認め、尊敬し合える姉弟になってくれたことを、親としてとてもうれしく感じています。
このような関係性であれば、親がいなくなった後も、姉弟で支え合っていけるのではないかと安心しています。

自分の「正しさ」を手放したら、仕事も人間関係もうまくいった

キレイデザインで3つのタイプを知って、仕事でも良い変化がありました。

保育士として働いていた頃の私は、「どうせやるなら一番を目指したい」「誰に見られても文句を言われない、完璧な保育をしたい」という思いが強くありました。
そのため、行事や活動を成功させることや、目に見える結果を出すことを大切にしていたように思います。

そんな中、一緒に働いていた先生の保育を見て、私の考え方は大きく変わりました。

その先生の保育はとてもやわらかく、子ども一人ひとりの表情や気持ちを丁寧に見ながら、心に寄り添うものでした。

その姿を見て、結果を出すことだけではなく、子どもをよく観察し、その子の気持ちやペースを大切にすることも、保育には必要なのだと気づきました。

保育士にも、それぞれ得意なことや大切にしていることがあります。
自分と違う保育の仕方を、「やり方が違う」と否定するのではなく、「この先生には、この先生だからこそできる関わり方がある」と受け止められるようになりました。
それぞれの先生の良さを理解したうえで役割を分担できるようになり、職員同士の連携もスムーズになりました。

また、子どもに対しても、一つのやり方に当てはめるのではなく、その子の個性やペースに合わせた関わりができるようになりました。

現在は、保育士としての経験を活かし、子育て支援や婚活支援、イベントの主催など、人と人をつなぐ活動をしています。
さまざまな方と関わる中で、相手が何を大切にしているのかを意識しながら、伝え方や接し方を変えています。

人とのつながりや安心感を大切にする方には、どんな小さなことでも気軽に話してもらえるように、声をかけやすい雰囲気づくりを心がけています。すぐに答えを出そうとせず、まずは相手の話を丁寧に聞くことを大切にしています。

方向性や目標が明確であることを大切にする方には、話の目的やゴールをできるだけはっきり伝えます。
曖昧な表現を避け、話に一貫性を持たせることで、安心して行動していただけるようにしています。

その時の感覚やひらめきを大切にする方には、決められた流れにこだわりすぎず、その場の雰囲気や変化を一緒に楽しむことを意識しています。相手から出てきたアイデアも取り入れながら、柔軟に話を進めるようにしています。

相手に合わせて無理に自分を変えるということではなく、相手が受け取りやすい伝え方を選ぶことで、安心して話せる関係をつくることができます。

子育て支援でも婚活でもイベント運営でも、「自分と相手は大切にしていることが違うかもしれない」と考えることで、すれ違いが少なくなり、より良い関係づくりにつながっています。

誰ひとり無理をしない。
「違いを持ち寄る」チームづくり

3つのタイプを意識するようになってから、相手に合わせた声かけや場づくりができるようになり、人間関係がとてもスムーズになりました。

以前は、同じように説明しているのに、すぐに行動する方もいれば、なかなか動けない方もいて、「どうして伝わらないのだろう」と感じることがありました。

しかし今は、伝わらないのではなく、相手が大切にしていることや、受け取りやすい伝え方が違うのだと考えられるようになりました。

例えば、講座や勉強会で参加者に感想を聞く時にも、順番を意識しています。

その場で感じたことを、すぐに言葉にできる方には、最初に声をかけます。
その方が楽しそうに話してくださることで、場の緊張がほぐれ、ほかの参加者も発言しやすくなります。

次に、周りの様子を見ながら話す方に声をかけると、最初の方の話を受け取りながら、自分の体験も交えて話してくださいます。そこで参加者同士の共感が生まれ、場に一体感が出てきます。

そして最後に、考えを整理してまとめることが得意な方に声をかけると、それまでに出た意見を分かりやすく整理してくださいます。すると、参加者全員が「今日の学びはこういうことだったのだ」と理解しやすくなります。

同じメンバーでも、声をかける順番を少し工夫するだけで、場の雰囲気が驚くほど良くなります。

また、イベント運営でも、それぞれの得意なことを見ながら役割をお願いするようになりました。

人とのつながりを大切にする方には、参加者への声かけや受付をお願いし、目標に向かってしっかり進めることが得意な方には、進行や時間管理をお願いしています。
そして、その場に合わせて柔軟に動ける方には、突然の変更や困りごとへの対応をお願いしています。

その人に合った役割をお願いすることで、無理をする人が減り、一人ひとりが自分の良さを発揮できるようになりました。

結果として、参加者から「安心して話せました」「初めて参加したのに居心地が良かったです」と言っていただくことが増えました。また、運営する側からも「自分の得意なことで役に立てた」と喜んでもらえるようになりました。

3つのタイプを活用することで、誰か一人が頑張るのではなく、それぞれの違いを持ち寄り、補い合える場をつくれるようになったと感じています。

違いは、合わせなければならないものではなく、場をより良くするための力になります。
そのことを実感できたことが、私にとって一番大きな効果です。

3つのタイプを知り、相手に合わせた伝え方や関わり方を意識することで、どのような方とも無理なく、ストレスの少ないコミュニケーションがとれるようになりました。相手を変えようとするのではなく、違いを理解し、その人に合った関わり方を選べるようになったことが、私にとって最も大きな変化です。

次回は、別のマスターインストラクターから、キレイデザイン学の“運気”についてお伝えしますね。