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【2024/04のコラム】#09. 田中加代子GM

初めまして。キレイデザイン協会 グランドマスターの田中加代子です。
どうぞよろしくお願いします。

KD学との出会い~これから起きる未来も真っ黒に塗っていてはいけない~

広島市内にエステサロンVIECE(ビーチェ)を2店舗経営しているほか、化粧品などの卸業、サロンのコンサルティング、スクール事業などを行なっています。

VIECEを立ち上げたのは2009年ですが、それ以前は大手のエステ会社で働いていました。その時代に服部真人先生や大沢清文理事長に出会い、ISD個性心理学を知って、キレイデザインに関わるようになりました。エステサロンは接客業なのでもちろん活用していますが、キレイデザインは自分に向き合う学問でもあると思っています。そのため、顧客に向けた営業支援だけでなく、社内教育や自己啓発的なツールとしても活かしています。

色は、私の人生に深く影響を与えていることに気づきました。
13年前、突然の事故で夫を亡くし、途方に暮れました。「お先真っ暗」という言葉がありますが、本当にそうで、そんな状態が何年も続きました。

今思えば、心も真っ黒になっていたのでしょう。黒は何色をのせても黒。このままではいけないと思っても、なかなか立ち直れなかったのです。
それでも時間が経つにつれて、真っ黒がだんだんとグレーになっていったような気がします。「色をのせてみようか」という気持ちになってきましたから。

過去のことはしょうがない。
事実は事実として受け止めるしかない。
でも、これから起きる未来も真っ黒に塗っていてはいけない。
進む道まで黒に塗る必要なない。

こう思うようになると、時間の経過とともに、少しずつ気持ちに色を取り入れることができるようになりました。

皆さんにもよく「目の前のキャンバスを何色に塗りますか?」とお伺いするのですが、自分のこれからや進む道は、自分の手で塗り替えられるもの。いい時だけではなく、つまづいた時や何だかモヤモヤしている時にこそ、思い出してほしいですね。

身近なところでも、色は思考をポジティブに転換してくれます。例えば誰かにむしょうに腹が立った時には、マゼンタを思い浮かべます。
壁も床も、天井も、じっとマゼンタを連想するんです。マゼンタは、「安定」「土台」「人間愛」など深い意味を持つ色。
そうすると、気持ちが落ち着いて、「いいじゃん、許しちゃおうかな」と思えたりします。

3分類~3分類は指針~

ここからは3分類について。3分類はエステ業において、接客の際の指針になっています。

MOONタイプのお客さまには、商品のストーリー性をお話しします。商品云々だけではなく、なぜ取り扱おうと思ったのかから丁寧に。
EARTHタイプであれば、キャンペーンなどのお得感を。また、まわりくどくならないよう、スパっと言った方が聞いてもらえます。
SUNタイプにはとにかく、「すごい」点をお伝えします。

このようにトークを変えることで、スムーズなコミュニケーションを実現できていると思います。

日常で見てみると、私はMOONタイプなのですが、学生時代からの友人はEARTHタイプが多いんですね。食事に行くとなると、MOONは「なんでもいい」というスタンス。でもEARTHにとっては、それが一番困るんです。

彼女たちとは3分類の話もするので、最近では嫌なものだけ聞かれて「あとはこっちで決めるね」と言ってくれています。周りもタイプを分かってくれることで、助かっています。

リズムカラー ~噛み締めるように生きている感覚~

リズムのエピソードについてもご紹介します。
「運気がこうだから、こんな取り組みをしよう」など、事業計画によく利用しているのがリズムです。

3年前に本を出したのですが、その年はマゼンタの年でした。2年前くらいから「どうしようかな」と考えていたのですが、「マゼンタ = 集大成・大きな結論の年」に後押しされ今までやってきたことを残したいと、出版を決意しました。
2024年4月には、2冊目の本を出しました。2024年はイエローグリーン。「コラボレーション」「誰かと一緒に」「仲間の力を借りて」がキーワード。今回もリズムに乗って、本の出版を決めました。

振り返ってみると、リズムを知らなかったらやっていなかっただろうことがたくさんあります。本を書くことも発想にありませんでしたし、きっと、もったいない日々を過ごしていたのではと思います。

リズムカラーがこうだからと思い切ってやってみて、結果、やって本当に良かったと思えます。この年はこうしようと、噛み締めるように生きている感じがします。1年1年がただ過ぎ去るだけでなくなったことは、とても大切なことだと思っています。

30歳から36歳くらいまでって、よく覚えてなくて、ただ慌ただしく過ぎ去っていったような気がします。

リズムに出会って来年で20年(今年56歳です)になりますが、何があったか、何をしたか、36歳以前よりも鮮明に記憶に残っています。

お客さまとお話ししていると、3年前に何をやっていたのか答えられない方がいらっしゃいます。この年はこうだった、こんな気持ちになった、こんなことが起こったと20年分全て言えるのは、大切に生きてきた証拠なんだとしみじみ実感しています。

伝えたいこと ~考えることの大切さ~

キレイデザインを学んで、どんな未来を生きていくか、すごく考えるようになりました。考えること、目標を持つことの大切さに気づきました。

美容業に携わっていると、心のあり方もとても重要だと思っています。年齢を重ねても、こうしてみたい、自分の手でもっといい人生にしたいと欲張りになれるのではないでしょうか。

また、グランドマスターになってからは、新しいビジネスの扉が開けたと感じています。コミュニティという言葉は、最近ではよく聞かれるようになりましたが最初の頃は違和感がありました。コミュティって何? どんな活動をすればいい? どうやって運営する?という戸惑いからスタートしました。

会社が基本的にピラミッド型の組織なのに対して、コミュニティは雇用関係のない横展開の組織。それまで縦のラインしか経験していなかったので、簡単なようで難しい、新しい組織論を学べていると思います。

雇用関係であれば、指示命令で物ごとが進行しますが、コミュニティは誰かに言われてやるのではなく、メンバーそれぞれの自主性に委ねられています。常に動いている生きもののようなものですが、おもしろい企画があって楽しい場所であれば、人は集まります。しかし、これらを絶やさずに打ち出せる状況を作り続けていかないと、衰退するものでもあります。
オンラインイベントやリアル勉強会、ランチ会などさまざまな活動を実施しているほか、みんなで企画して講演会をやろうと投げかけるなど、担当を決めてチームで動くこともあります。

4年ほどコミュニティを運営してきていますが、実際に参加されている方々の成長ぶりは目を見張るものがあります。自信が持てなかった人が自信をつけていったり、人前で堂々と話せるようになったり。コミュニティの力、人の力を借りて、変わっていく姿を見るのは本当にうれしいものです。

人生100年時代に突入し、健康寿命も伸びています。女性の働き方もどんどん変化していますよね。これからますます、「きれいなおばさん」が増えてくるでしょう。50歳、60歳、70歳、80歳を迎えても、年金だけで暮らすのではなく、社会に出て、ますます健康できれいでいたいというニーズは、もっともっと広がっていくと思います。エステ業界もその方向に進んでいます。

年をとると、良くも悪くも持論が確立されていきますから、人の話を聞かなくなってしまうことがまあまああります。

それでも、いろんな世界を見てみようと、この学問を通して伝えたい。きれいなおばさんを増やしたいと思っています。私自身も、いくつになっても学ぶことをあきらめずに、生涯勉強を続けたいです。

最後に本のことを少し。1冊目の本は、スタッフが辞めないサロンづくりについて書きました。2冊目は、開業3年目からのサロンづくりに関する内容です。
自宅で個人開業するオーナー経営者は増加していますが、1、2年目は頑張れても、3年目くらいから「はたしてこれでいいのか? 」と悩まれている方に向けて、マインドセットの変革や、もう一度立ち止まって方向性を考えてみることを伝えています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次はまた別のグランドマスターが登場します。お楽しみに。